|
昔は一つの診療所で一日あたり五十〜六十人ぐらい診ているのが、普通でした。今は、診療所の
一日平均患者数が、二十人を切っています。ちなみに、今の小学生の虫歯の数は一本以下です。
……えらい差です(^^;。
当時の虫歯の治療の基本が、大雑把に言うと、『削って詰める』です。今の感覚では信じがたいことに、
詰めるものはアマルガムが主流でした。アマルガムといっても判らないでしょうが、要は水銀です。
水銀は常温で液体の金属ですが、他の金属片を混ぜると硬くなる性質を有しています。現在では
用途が減りましたが、過去にはその性質を生かして、様々なところで用いられていました。虫歯を削って、
水銀と銀などの金属片を混ぜたものを詰め、固まらせるという治療法は、当時最も普及した虫歯の
治療法です。ちなみに余剰水銀は、嗽をして、そのまま下水に流してました。東京の神田川沿いは、
日本で一番歯科大学が集まっています。当時の神田川の水銀汚染は、凄い数値だったいう話が
まことしやかに伝わっております。水銀の被害を実感できるようになるのは、イタイタイ病などの公害
問題が公になった後です。
<続きを読む>
|