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歯医者も一応医者の端くれです。それでも歯医者と癌はほとんど縁がありません。実際に私も歯医者
になって十数年ですが、癌と判った症例は数例だけです。ですが患者さんが癌かどうか判別するためには、
歯医者は癌について知らなければいけません。そのため、歯医者も大学で、癌について教育を受けます。
その辺の知識を元に、癌がどういうものかを少しお話しましょう。
まず癌の定義です。一言で言うと、「皮膚由来の組織にできた悪性腫瘍」です。
こう書くと「胃とか肺なんかも皮膚由来なのか?」と思うでしょう。実は内臓の器官のほとんどが皮膚から
分化してできたものです。進化論でいうと腔腸動物、つまりイソギンチャクの頃に皮膚が内面に広がって
できたものが進化したわけです。肺は呼吸を効率よくするために、身体の内部に折り畳まれた皮膚です。
胃や腸は、取り込んだ栄養を安全に吸収されるように、身体の内側に伸びた皮膚です。
皮膚由来の細胞は、身体の内外に存在します。このため、外部からの刺激を受けやすく、他の細胞に
比べて悪性腫瘍が発生しやすいというわけです。
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